有名ジュエリーブランド
HARRY WINSTON
HARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン)は世界の王室やセレブリティを魅了するブランド。
ハリー・ウィンストンのジュエリーは、なんといっても優れた品質が特徴だといえるでしょう。
小さな石を集めたデザインよりも、1つの大きな石の魅力を存分に見せるデザインと作りを選ぶことに、このブランドでジュエリーを購入することの意味が生まれるのです。
地金部分が極力見えず、中央に大きな石を留め、両サイドにバケットを入れる「ハリー・ウィンストン・スタンダード」が代表的なデザイン。
また、宝石と宝石を細いプラチナのワイヤーでつないだ「ウィンストン・スタイル」というワイヤー・セッティング法も独自の技法なのです。
このセッティング法を通じて、ハリーは宝石を留める金属部分を極力見せず、宝石だけがちりばめられているかのように見える画期的なネックレスを生み出したのです。
ハリーが「ウィンストン・スタイル」を思いついたのは、とある年のクリスマスのことだったそう。扉に飾られた柊(ひいらぎ)のクリスマスリースにヒントを得て、この「ウィンストン・スタイル」を思いついたといいます。
婚約指輪に資産価値を求めるなら、“宝石がジュエリーのデザインを決定する”というこのブランドの信条に頷けるはず。
このハリー・ウィンストンの店舗では、ドアマンのエスコートにより店内へ入ります。店内へ入ったらまず、レセプションで受付を済ませることがルールとなっており、レセプショニストに探しているものや見たいものをリクエストすると担当者が店内を案内するシステムとなっています。
「究極の宝石店」といわれるだけあり敷居はかなり高いのですが、本当に良い品質の宝石を探しているのなら是非、訪問してみるべき宝石ブランドといえるのではないでしょうか。
歴史
ハリー・ウィンストンは1920年に創立。
創立者はハリー・ウィンストン(Harry WINSTON)。ハリー・ウィンストンは1896年、アメリカのニューヨークに生まれました。
父ヤコブは宝石商。ハリー・ウィンストンは幼い頃、質屋のガラクタから800ドルのエメラルドを見つけ出すほど、宝石の価値を見出す才能を持っていたといわれています。
1920年、ニューヨーク五番街525番地に「The Premier Diamond Company」を設立します。
1932年、自己の名を冠した会社をニューヨーク五番街に設立。以後、一代で世界的に有名な「ダイヤモンド帝国」を築き上げ、「キング・オブ・ダイヤモンド」とも称されることとなります。
宝石そのものの価値を追求した結果、大粒で極上の宝石を最大限に活かす工夫をし、宝石を留める貴金属部分がほとんど見えず、宝石が直接肌に透け、あらゆる角度から光を反射して輝くワイヤーセッティング方式の「ウィンストニアン・スタイル」を確立しました。そしてハリー・ウィンストンのジュエリーの典型的なデザインとなったのです。
1958年、ルイ14世やマリー・アントワネット等の有名人が所有し、所有者を不吉な運命に導いたという世界最大(45.52カラット)の青いダイア「ホープ(希望)」を手に入れ、アメリカ国民のためにとスミソニアン博物館に寄贈したのは有名な話である。その後も、ハリー・ウィンストン社は、1963年に八角形の「ポルチュギーズ・ダイヤモンド」(127.01カラット)を、1964年に世界最大級(253.7カラット)の無傷に近いダイヤモンド原石の完璧な結晶体「オッペンハイマー」を同博物館に寄贈している。
またハリーは宝石を見てほしいとして、生涯自分の顔写真をマスコミに公開しなかったという逸話もあるのですが、死後、一枚だけ写真が公開されています。
2007-2008年、A/W より、トム・ブラウン(Thom BROWNE)がメンズコレクションを手掛けます。
2009年4月、ダイヤモンドリングの新作である「ヴォアラ(Voila)」を発表。リング名の由来は、フランス語で「ほら、見て!」や「どうぞ」を意味するそうです。